地域包括医療病棟について
2024.05.07
夏が近づいたきたと感じる今日この頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
株式会社アクシー 代表の田島です。
今日も2024年診療報酬改定について、少しお話させてください。
今回の目玉となっているのは、「地域包括医療病棟」の新設ではないでしょうか?弊社の方でも複数の医療機関様にてシミュレーションを実施いたしました。結果、年間で4,000万円から1億円の増収が見込めました。
ただし、実際に移行するには、大きな障害がありました。それはMRI撮影を行うことができる体制と施設基準に明記されていることでした。多くの中小病院ではCT撮影装置はあるが、MRI装置を設置しているところは少なく、増収が見込めるのに検討を断念しておりました。同様に諦めた医療機関様も多いのではないでしょうか?
ここで朗報です。
令和6年4月26日の疑義解釈資料について(その3)に、地域包括医療病棟のMRI撮影について、解釈が提示されました。
【地域包括医療病棟】
問13 「A304」地域包括医療病棟の施設基準において、「常時、必要な検査、CT撮影、MRI撮影を含む救急患者への対応を実施出来る体制を有していること」とあるが、MRI撮影等の体制について、他の保険医療機関と連携し、必要な救急患者等に対して速やかにMRI撮影等を行うことができる体制でも差し支えないか。
(答)差し支えない。
※詳細につきましては、直接、本文をご確認ください。
このことから、MRI装置が設置していなくても、他の医療機関と連携して、救急患者等に対してMRI撮影ができれば要件を満たすことになり、実現可能性が格段に高くなったのではないでしょうか?
救急応需に一定の自信がある場合は、積極的に検討してみてください。
ご不明な点や、シミュレーションの依頼等がございましたら、お気軽に弊社にご連絡ください。皆様からのご連絡をお待ちしております。