2024年診療報酬改定について

2024.04.05

寒暖差の激しい今日この頃ですが、皆様、無事にお過ごしでしょうか?
株式会社アクシー 代表の田島です。

2024年の診療報酬改定の内容が公表され約1ヶ月が経過いたしましたが院内での説明会や検討の進捗状況はいかがでしょうか?個人的な意見といたしましては、ベースアップ評価料の新設や入院料通則の改定等、変更点は多岐にわたり、例年になく難解なものになっていると感じております。特に、今回は担当部門が理解しているだけでは、将来、厚生局の適時調査や個別指導等で致命的なエラーとなる項目が多く、各部門の相互理解が必要である考えております。例えば教育や人員配置によって看護補助の加算関係の高い点数を届出することができても、身体拘束を実施せざるを得なかった場合は、低い点数で算定しなければなりません。身体拘束を実施したことが医事課に伝わらなければ、そのまま高い点数で算定することになってしまいます。このようなことを防ぐためには、お互いが診療報酬の内容を理解しておく必要があります。また、病棟から医事課に身体拘束を実施した旨をどのように伝達するのか検討する必要があります。お互いが業務を押し付けあうのではなく、互いの業務を理解し、効率的で間違いのない運用を構築しなければなりません。医療機関によっては、他部門がどのような仕事をしているか把握していないケースが散見されます。このような状況では、業務効率も悪く、ダブルチェックの役割も果たせません。今回の診療報酬改定をきっかけに、コミュニケーションの時間を増やし、お互いの業務内容を把握してみてはいかがでしょうか。

1つの課題解決に向けて、全員が汗をかけば、院内の団結力はいっそう強くなることでしょう。診療報酬改定や適時指導対策等、お困りのことがございましたら、お気軽に電話やメール等でご連絡ください。もちろん無償で対応させて頂きます。力を合わせてこの難局を乗り越えましょう。